葬儀費用は相続税計算の対象になる？対象・非対象の項目があるので注意が必要

葬儀を行う際、必ずかかってくるのが葬儀費用です。葬儀費用をどこから捻出するかは遺族の方針や故人の希望によって異なりますが、遺産の一部から賄う場合には相続税の計算の対象になるか気になる方も多いでしょう。結論から言えば、葬儀費用は相続税の計算の対象になります。ただし、一部の費用は対象外となってしまうため、計算する際は注意が必要です。 例えば、葬儀会社に支払う費用や通夜などで出す飲食費、お布施やお車代は控除の対象となります。一方で、香典返しや位牌・仏壇などにかかる費用は控除対象外です。香典返しについては、香典として頂いた金額が遺産相続の対象にならないのと同じで、控除の対象にはなりません。位牌や仏壇に関しては、葬儀後の支出として計算されるため控除対象外になります。このように、葬儀費用の中には相続税の控除対象になる項目とならない項目があるため、計算する際は慎重になる必要があるでしょう。 遺産相続や相続税についての不安がある場合には、自分たちだけで悩むのではなく、弁護士などに介入して貰うのもおすすめです。迷った際は、プロを頼ることも検討しましょう。